当会の事業内容についてご案内します。
私たちは幾度となく衝撃的な事案と向き合って参りました
- 認知症の進行で抗ガン剤の服用が休止になったと思い込み、誰にも気づかれず死の危険にさらされていた方。
- 交通事故で両足を複雑骨折し手術ができぬまま退院、住まいの出口に段差があって外に出られないでいた方。
- 激しい衰弱で体重が12kg落ちたにもかかわらず医師の前で元気を装い、医師も気づかないでいたケース。
- 足が全く動かなくなったものの疾病が特定できず、出前の皿と使用済みのオムツに埋もれて倒れていた方。
- ガンと診断されたにもかかわらず入院を拒否され、ゴミ屋敷化した自宅で暮らしていた方。
- ご家族や親戚から「一切の関わりを持ちたくない」 「亡くなった時だけ連絡して下さい」 と言われた方。
- 所持金2円、家賃3ヶ月滞納、電気もガスも3年前に止められていた方。
他にも、認知症による過食や徘徊あるいは認知症の親御さんと遠く離れて暮らすご家族の悲痛な思い、DVや、障害のこどもを抱える高齢者の方等々例を挙げれば枚挙にいとまがありません。
既存の社会保障制度では救うことのできない方がたくさんおられます
上記のような困難事案も含め、既存の制度で対応できないことは、実はとても多いのです。
介護保険はあくまでも自宅や施設で生活するための最低限の制度であり、多様な価値観に基づいた人それぞれの生活を実現するためのものではありません。
訪問介護のヘルパーさんは食材の買物代行はできますが、ビールやタバコといった嗜好品はもちろん本や電球を買ってくることもできません。家具の移動や廃棄、窓拭きやベランダ掃除等日常的な家事の範囲を超えるお手伝いも、病院の長い待ち時間の付き添いや、お墓参りやお見舞いの付き添い、入院中の洗濯や買物代行といったことも全て適用外。
入院・入所時の身元保証、金銭管理や財産管理、死後事務といったことも頼める方がいない方はどうすれば良いのでしょう。
「まるで、あなたの本当の家族のように。」 が目指すビジョンです
私たちは、超高齢化や独居世帯増加が加速的に進む中、2025年に向けた制度改革がいかに実施されようとも、ただ命を繋ぐだけではなく日常生活の彩りや精神の豊かさも担保できる社会の実現に寄与したいと考えています。
そのために、身寄りがおられない方はもちろん、家族がおられてもお忙しかったり遠方にお住まいであったり疎遠であったりといった方達に、当会のスタッフが本当の家族のようにその役割を果たせる仕組みづくり・人づくり・組織づくりを目指しています。
行政や社会福祉協議会、地域包括支援センター、民生・福祉委員、病院、介護事業所等関係各所と密接に連携しながら、日常生活や通院、外出、入院中のお手伝いに加えて、身元保証、財産管理、金銭管理、合鍵管理、死後事務に至るまでご本人の人権と意志を尊重すると共にご家族や関係者への配慮も決して疎かにせず、合理的かつ誠実に履行致します。
たくさんの笑顔を見せて頂けたことと、いくつかの命を救えたことが誇りです
私たちは、主に地域包括支援センターや介護事業所、高齢者施設より制度対応が困難な事案をご紹介頂き、2016年度実績で延べ2,326回、時間にして3,552時間のサポートを無事故で務めています。
例えば、通院時に必ず診察室にご一緒し、医師の診断や服薬に関する指示をご家族やケアマネジャーに詳細に共有することで、医療と介護を繋ぐ役割を果たしています。
離れてお住まいのご家族の代わりに親御さんの入院時の身元保証を務めることで入院生活のお手伝いはもちろん、様々な手続や措置への同意、医師からの情報収集まで代行し、ご家族の負担軽減にも努めます。
生活保護受給者の方の生活立て直しや、身寄りの少ない方の日常の金銭管理や財産管理まで、活動は多岐にわたります。
一方、制度外サービスをより身近により利用しやすいものに感じて頂くべく「つらい、しんどいを少しでも楽しいに!」を行動規範に、普段外出が叶わない方には通院の帰り道に桜を観て頂いたりお買い物にお連れしたり、あるいはおひとり暮らしの方が望まれればお食事をご一緒させて頂いたりも致します。
もちろん、どんなサービスを誰が求めているかといったリサーチ、料金を含めたサービス提供方法の策定・広報、サービス提供にあたるスタッフ募集・採用ならびに教育研修といった事業全域にわたるマーケティング活動にも重要なミッションとして鋭意取り組んでいます。